2018年10月4日

特別講座「広重に触れる」

Filed under: 百代の過客 — 仙田 @ 11:20 AM

9月29日(土)、私が担当者となり、特別講座「広重に触れる」を都立中央図書館で行いました。当日は、留学生を含めた1~5年生の生徒20名が参加し、日本史担当の三井先生と司書の伊達木さんにも一緒に引率をして頂きました。

都立中央図書館は、広尾駅から直ぐの有栖川宮記念公園内にあります。到着後は、中央図書館の司書さんから館の概要説明を聴いた後、歌川広重の浮世絵15点を含む全部で24点の本物の浮世絵を鑑賞しました。

   

 

1年次の「地域を知る」の際に調べることの多い、広重の「東海道五十三次 ー品川ー」や「名所江戸百景 ー御殿山ー」などの本物を目の前にすると、生徒は目を輝かせて浮世絵をのぞき込み、その姿に私も説明に力が入りました。
広重の絵には、遠近法や俯瞰・鳥瞰、極端なデフォルメなど、様々な技法が使われています。特に、海や空などを描く際、浮世絵でその濃淡を出すグラジュレーションの技術は卓越しています。私自身も含めて貴重な体験をさせて貰いました。

 

浮世絵鑑賞後、企画展示室に寄った後に、司書さんの案内で普段は入ることの出来ない書庫などを含めた、館内のバックヤードツアーをして貰いました。参加者には、本の好きな生徒が多く、興味を持って見学している姿が印象的でした。

 

このような機会を提供して頂いた、堀合様をはじめとする図書館の方々には、本当に有り難く思います。今後は、生徒達が様々な形で図書館を活用してくれることを期待したいと思います。