2017年11月29日

SGHの2つの取組み

Filed under: 百代の過客 — 仙田 @ 11:05 AM

11月25日(土)に、本校のSGHの取組が2カ所で行われました。    

一つは本校で行われた、SBIP(ソーシャル・ビジネス・アイディア・プラットホーム)の発表会です。1・4・5年生によるプレゼンテーションは素晴らしいものでした。前日の練習に立ち会い、意見を言わせて貰いましたが、当日は指摘された箇所が全て修正してあり、その努力とスキルの高さに驚かせられました。ポスターセッションを行った4年生も含め参加した生徒にとっては、福島高校・聖光学院の生徒さん達や多くの企業の方々との交流が深まり、とても良かったと思います。また、社会人の方々から頂いたご意見などを自分のものにして、更に飛躍することを願っています。詳細は、漆理事長の「校長日記」をご覧下さい。 

   
そして、もう一つが「いい歯の日」でプレゼンテーションを行った5年生のWhiteeeethによる取組です。SBIPと同じ日に開かれた、「2017 SGH高校生フォーラム」のポスターセッション部門に参加し、英語でのプレゼンテーションを行いました。下記に引率した佐藤からの報告を載せますので、ご覧下さい。

5年Whiteeeethのメンバー4名を引率して2017SGH高校生フォーラム(@パシフィコ横浜国際フォーラム)に参加してきました。
全国のSGH校123校が一同に集まる大きな大会のため、whiteeeethの活動『予防歯科の啓蒙活動』を全国に紹介できる喜びとこれまでに無い英語でのプレゼンテーションという不安がありました。
特に、与えられた4分間のプレゼンテーションで、whiteeeethの活動を伝えるには如何に内容を精選するかや、歯科の啓蒙活動のための専門用語の多さで、その準備は大変でした。プレゼンテーションについては、英語科の山岡先生・長谷川先生に指導して貰い、難しい言い回しを使うのではなく、如何に分かりやすく伝えるかに重点を置き、聞き手への配慮と工夫を重視しました。それに加え、プレゼンテーション場所の環境まで視野に入れて準備する生徒達は、本当に頼もしく感じました。生徒達のプレゼン力は、既に社会でも通用するスキルを身に付けていると思います。
本番の直前練習で、周囲の状況を意識して、最初の30秒に重点をおくことに方針を転換するなど、柔軟性の高いプレゼン能力を発揮してくれました。
以下に、プレゼンテーションの最初と最後のフレーズを紹介します。
Hi,We are NPO Whiteeeeth from ShinagawaJoshiGakuin.
Have you ever bled while brushing your teeth?
If so, you might have periodontal disease.
Today we are going to talk about why periodontal disease matters, who we are, and what we do.
(一部省略)
Japan is a developed country in various fields and is also known as a country with longest life expectancy. However, why do we neglect dental health? Don’t we care about losing our teeth? Japan is still a developing country in the dental field.
Therefore, we will promote the importance of prevention and will continue to act in the future in order to make revolution in the dentistry field.

実際のポスターセッションで、物怖じせず緊張を楽しんでいる4名の生徒達の姿は、本番に強い品女生の姿そのものでした。今回の経験で生徒達は英語学習へのモチベーションがさらに高まっており、今後は英語によるコミュニケーション力を高めてくれることを期待します。

参加した生徒達より2名の生徒のコメントを紹介します。

 
~水野さんのコメント~
これまで沢山の機会を頂き、私たちの活動について広めて来ましたが、今回のような英語での発表は初めてなので、今までとは違う緊張や不安がありました。しかし、ポスターセッションは審査員や聴いてくれている人との距離が近いため、目の前の人に伝えようとする気持ちが勝ち、自然とリラックスして話すことができました。オリジナルのフリーペーパーやCMにも反響を頂き、自分たちの活動に自信を持つことができました。
全国の同世代の人たちの考え方や英語力に圧倒されつつも、自分自身の英語へのモチベーションアップにも繋がりました。そして、何より英語という新たなツールでの発表は、今後のwhiteeeethの活動の幅を広げることが出来たと思います。今後もさらに視野を広げ、活動を続けていきたいです。
 
~笹沼さんのコメント~
今まで品女において、日本語でのプレゼンテーションは沢山行ってきましたが、英語では初めてだったので、最初は「英語の文を覚えてそれを完璧にする」事を気にしていました。しかし、校長先生に見ていただいた時に「英語はただのツールであって、本当に自分達が伝えたいのは何なのか」というアドバイスを頂きました。そこで、プレゼンで大切なのは「自分の思いを伝える」という事だと気付き、本番を迎えることが出来ました。
2回でポスターセッションは終わってしまいましたが、4人全員で「終わりたくないね!」って言い合ったほど、楽しみながら自分達の想いを伝えることができました。
交流会では、全国のSGHの学校の生徒と友達になれたうえ、自分では気づかなかった研究をしていることがわかるなど、新しい発見ばかりでした。
 今回のSGH高校生フォーラムでは、プレゼンテーションを全て英語で行いました。周りの英語力の凄さに圧倒されるところはありましたが、「もっと英語を使って意思疎通をしたい!」と思う気持ちになりました。
今回は高校生でしか味わえない多くの体験ができ、参加できてよかったです。

私もプレゼンの様子を撮影した動画を見ることが出来ました。プレゼンだけでなく、英語での質問に対する受け応えなど、今までに無い経験が出来たと思います。 生徒達の感想にもあるように、この経験を糧に新たなステップを踏み出して貰いたいと思います。