③大学出張授業報告【法政大学 法学部】
担当の北原より以下報告です。
法政大学法学部より沼田雅之教授にお越し頂き、最近ニュースなどで話題の「同一労働同一賃金」をテーマに模擬授業をして頂きました。
授業の間、沼田先生は生徒たちにたくさんの質問をしてくださいました。
はじめは
「法学部といえば、どんなイメージですか」
「法学部を卒業すると、どんな仕事に就くと思いますか」
「大学の授業はどんな感じだと思いますか」
など、繰り返し質問を投げかけて頂くうちに、緊張していた生徒たちも少しずつ自分の意見を言うようになっていきました。
その後、「契約自由の原則」「働くことも契約」といったキーワードを解説して頂きました。
解説後は、4人ずつグループをつくり、以下のようなディスカッションをしました。
Q.ある職場で同じ業務に従事しているアルバイトで、大学生と高校生の時給に差がある場合、問題はあるか?問題があるとすれば、何が問題か?
Q.ある職場で同じ業務に従事しているアルバイトで、男性と女性の時給に差がある場合、問題はあるか?
Q.ある職場で同じ業務に従事しているアルバイトと正社員で、待遇に差がある場合、問題はあるか?
…といった流れで、一つの問いにつき分程度グループで話し合い、意見発表を行いました。
まだ働いたことのない生徒たちにとって難しい内容ですが、解説して頂いた知識や、中学生の時に習った「男女雇用機会均等法」などの法律を挙げながら話し合っていました。
沼田先生は、「法学の楽しさは『正解探し』をしないところです」とおっしゃっていました。ディスカッションを経て、生徒たちもその魅力や難しさを感じることができたようでした。
最後に質疑応答の時間を設けたところ、次々と手が挙がり、大学に関する質問や、法律の話、将来の職業に関する質問など、多岐にわたる質問がでました。
進路希望が確定していない生徒たちにとっても、今日のお話は、将来の仕事や働き方を考えるきっかけになったのではないかと思います。