2018年7月10日

4年校外授業

Filed under: 百代の過客 — 仙田 @ 5:00 PM

4年校外授業の様子を主任の権藤より報告いたします。

数日前まで雨予報だったにも関わらず、直前に晴れの予報に変わり、快晴の天気の中、4年生は埼玉県の秩父へ行ってきました。

バスはまず長瀞の船着場に着き、15人ごとに分かれて川下りを楽しみました。前日まで雨が降っていたため流れが速く、船には水しぶきを避けるための幕がついているのですが、あえてそれを使わず、盛大に水しぶきを浴びている生徒も見受けられました。

また船着場での写真撮影の待ち時間には、それぞれの班が思い思いに川辺を散策していました。

大半は、はしゃぎながら写真を撮ったり川に石を投げ入れたりしていたのですが、中には1人で川面を見ながら物思いにふけっている生徒もいて、何か悩みでもあるのか、それとも高校生になって日々の生活につかれているのか…、とちょっと心配しましたが、すぐに笑顔に戻って写真のポースをとっていました。学年が上がるにつれてこんな生徒もでてきます。

昼はバーベキュー。これはもう手慣れていて、器用に鉄板の上を整理しながら焼くことに徹する者、班の生徒全員のご飯をよそってあげる者、お味噌汁を運ぶ者、ひたすら食べる者、と役割が明確に分かれていて、わずか1時間弱でしたが効率よく楽しめていた思います。
中には、鉄板の野菜が全て黒焦げになっている班や、肉ばかりを先に食べてしまっていた班もありました。

そんななかで私がちょっと嬉しかったのは、ご飯をおかわりする生徒がたくさんいたことです。共学校だったり、大学生になってからは多分やらなくなってしまうでしょうが、今は気兼ねなく食べて欲しいと思います。食べっぷりのいい若者というの、は男女に関係なく見ていて気持ちがいいものです。

最後は秩父ミューズパークに移ってのレクリエーションです。クラス対抗戦ですが、各班ごとに分かれてミッションをクリアしながら、賞金を積み重ねて行くゲームでした。
実はこの企画、クラスの総合学習係と学年の担当者(主に男性の学年担当教員)が周到に準備を重ねてできあがったもので、バス内で放映した2本のビデオや、模擬紙幣(単位がGONといいます)そしてミッションの内容など、すべてがオリジナルで凝ったものになっています。

ミッションのなかには、「あっち向いてホイ」で指定教員に勝てたら賞金がもらえるというシンプルなものから、かなり頭を使わないと答えが出せない謎解きなど10種類以上のものが用意されていました。原則として難易度が高いミッションは賞金が高く、またクラス対抗とはいえ他クラスの生徒と協力しなければクリアできないミッションもありました。

ちなみに、添付されている写真は、A~Eクラスの各1班がまとまって校長先生と写真をとるというものでしたが、なんと校長先生にiPadで自撮りしてもらうという指示までついています。もちろん本校の生徒は、その程度のミッションで気後れするはずもなく、最後には不足しているクラスの生徒を、校長先生に自ら集めてもらう(呼びかけてもらう)班も出てきたくらいです。

また、悠長にミッションの問題を考えることもできません。

時々、各クラスのハンターと呼ばれる精鋭部隊が他クラスの生徒を追いかけ、捕まると獲得した賞金を一部没収されてしまいます。今回のゲームでは、クラスのために暑い中全力で獲物を追っていたハンターが、ある意味一番大変だったと思います。逆に各班の生徒は捕まらないようにと必死に逃げたために、転んでしまった者もいました。

全体として、どの生徒も1時間精一杯企画に取り組んでくれたのが、教員団としては何より嬉しい光景でした。

帰りのバスでは、総合学習係がクラス全体の獲得賞金を計算し、休憩場所(高坂PA)で順位の発表をしました。
ただし、その方法は(西武観光の方に特別にお願いしました)上位のクラスからバスが出発するというもの。まずC組が出発して、A組、D組と続きましたが、バスが動き始めるたびにどのバスも大騒ぎで、その光景から全員が本気で取り組んだことがよくわかりました。その後バスの中で景品のお菓子が配られ、1位のクラスだけは校長賞としてお菓子の詰め合わせでしたが、他のクラスは本当に小さなものです。それでも、おいしそうに食べてくれて、最後は爆睡。

高校生になっての忙しい日々を忘れて1日楽しむ、というテーマは、その寝姿を見て、達成できたかなと感じた一日でした.

私も4年生と共に楽しい一日を過ごすことが出来ました。これから始まる文化祭の企業体験プログラムにも大いに期待したいです。