2018年8月28日

2年生宿泊研修

Filed under: 百代の過客 — 仙田 @ 3:50 PM

7月22日(日)~24日(火)、2年生が新潟県上越市で宿泊研修を行いました。私も引率しましたので、ご報告します。

22日(日)、暑い日差しを一杯に受けて、学校を出発し、最初の目的地は富岡製糸場です。2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場は、我が国の近代殖産興業を象徴する建物です。中でも印象的なのが、明治五年と刻まれた字が製糸場の象徴として用いられる東置繭所です。私は生徒に煉瓦をよく見るように伝えておいたので、真剣にその特徴を考えている生徒も見受けられました。この建物の煉瓦の積み方は、製糸技術を指導するために来日したフランス人ブリューナの影響もあって、明治初期にみられる「フランス積み」です。その後、東京駅をはじめとする堅固なイギリス積みが主流となりますが、フランス積みの綺麗な意匠はとても印象的で、日本でも数少ない遺構です。

生糸を紡ぐ体験にチャレンジ!

その後、移動して上越市にある「キューピッド・バレー」に宿泊しました。開校式では、1学期の朝礼で話をしたアイヌの人達の挨拶「イラン、カラプテ(あなたの心にそっと触れさせて下さい)」を例えにして、自然の恵みの有り難さや地元の人とのコミュニケーションの大切さの話をしました。その後の夕食で、生徒達は並んでいる地元の野菜をとても美味しそうに食べていました。

 

2日目は、数カ所に別れての食の体験です。うどんや蕎麦は勿論のこと、笹寿司やパン作りなどを地元の方の指導で行いました。生徒達は少し危ない包丁さばきではありましたが、それぞれ真剣に作っており、その後楽しく食べているのが印象的でした。また、蕎麦打ち体験をしていた「庄屋の家」は、私が30代後半の時に女子バレー部の合宿で4・5年ほど使った所で、とても懐かしく思いました。

食体験。いただきまーす!

午後には民泊する農家の皆さんと会い、小グループでの民泊体験の始まりです。最初は照れていた生徒達も、後で民泊先の農家に伺うと、そこの家の子かと間違えるくらい、馴染んでいました。中には、夕方キューピッドバレー近くの雪だるま温泉に農家の方々と出掛けたグループもありました。様々な農作業体験を通じて自然の恵みの大切さを感じ、農家の方々の優しさに触れたことでしょう。

蚊取り線香をぶら下げて、野菜収穫へGO!
枝豆、こんなに!

あっという間に3日目です。それぞれの民泊農家の方とのお別れを惜しみ、たくさんのお土産を貰って昼食場所に再集合です。閉校式では、春野菜や夏野菜の意義についての話を若干しました。私の話の後は実行委員が考えたクイズ大会で、振り返り学習も兼ねており、良いまとめとなったと思います。また、大きな事故もなく帰って来られたのも、生徒それぞれの自覚と2学年担当の先生方の指導のおかげです。ご苦労様でした。

 

民泊先で作ったジャムを頂きました!
実行委員長、頑張りました!
帰りも元気です!
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